広大なサンゴ礁

 鹿児島県本土と沖縄県のほぼ中間に位置する奄美大島は,日本の離島で佐渡島に次ぐ2番目の面積712.94㎡を誇る大きな島です。
 奄美大島は,西側を流れる暖流の黒潮とモンスーンの影響を受け,年間降水量が2,200~3,000mmにも及ぶ「亜熱帯海洋性気候」に属しています。年間平均気温は21℃前後で,年間を通して10℃を下回ることはほとんどなく,冬眠する動物はいません。




 また,国内最大級の亜熱帯照葉樹林,日本で2番目の面積を誇るマングローブ群落,海岸線に広がる広大なサンゴ礁など,陸域から海域にかけて,多様な自然環境が残されています。

森林内の渓流

常緑広葉樹林


 奄美大島は,ユーラシア大陸の一部だった頃からの成り立ちや,年間を通した湿潤気候の恩恵を受けて,世界的にも希少価値の高い動植物が数多く生息・生育している,「生物多様性の宝庫」といえる島です。
 現在,「奄美大島・徳之島・沖縄島北部及び西表島」の4つの島で,日本で5番目の世界自然遺産登録を目指しています。