解説
和名:スミイロオヒキコウモリ |
分類群:翼手目・ヒナコウモリ科 |
学名:Tadarida latouchei |
方言名: |
指定状況:情報不足(DD) |
分布:口永良部島・奄美大島・与論島(それぞれの島で1頭ずつ記録) ※1917年に中国河北省泰皇島でも1頭の記録あり |
特徴: これまでに記録された個体の頭胴長は,8.15cm,6.73cm,6.90cm,前腕長は5.57cm,5.36cm,5.53cm,尾長は4.50cm,4.12cm,4.40cm。日本各地で記録があるオヒキコウモリよりも小型である。 日本では口永良部島・奄美大島・与論島で発見された3頭しか記録がなく,それらは民家や学校,集落などで見つかっている。 奄美大島の断崖では,本種と考えられる鳴き声が記録されており、断崖の割れ目がねぐらであるであると考えられている。 |
人との関わり: 奄美大島での記録は,1985年1月に嘉鉄集落で交通事故にあった個体が拾得されたものである。 |
参考文献: ・岡田滋.2016.「スミイロオヒキコウモリ」.『改訂・鹿児島県の絶滅の恐れのある野生動植物(動物編)』,pp.65,鹿児島県. ・船越公威.2011.「スミイロオヒキコウモリ」.『コウモリ識別ハンドブック改訂版』(佐野明・福井大,監).pp.63.株式会社文一総合出版. ・前田喜四雄.2008.「スミイロオヒキコウモリ」.『日本の哺乳類[改訂2版]』(阿部永,監).pp.63.東海大学出版会. |