解説
和名:アマミトゲネズミ |
分類群:齧歯目・ネズミ科 |
学名:Tokudaia osimensis |
方言名:ハリネズミ |
指定状況: ・国指定天然記念物 ・国内希少野生動植物種 ・絶滅危惧ⅠB類(EN) |
分布:奄美大島 ※トゲネズミ属は,世界で奄美大島,徳之島(トクノシマトゲネズミ),沖縄島北部(オキナワトゲネズミ)のみに分布する。 |
特徴: 奄美大島固有種。頭胴長10.3~16.0cm,尾長8.3~13.5cm。針状毛(トゲ)は2.0cmほどの長さで先端は黒色,付け根は白色である。 山地に生息し,広葉樹の自然林や二次林などで活動する。夜行性で,シイの実やアリなどを食べる雑食性である。 地面を跳ねるように移動する姿は,カエルのように見えることがあり,ハブが攻撃するタイミングを見計らって,ジャンプしてかわす行動をとることも知られている。 外来種のクマネズミと見間違えられるケースがあるが,本種の尾は細長く下面が白色,クマネズミの尾は太くて長く、両面とも黒っぽいことで,見分けることができる。 沖縄島に分布するオキナワトゲネズミは,夏期に昼行性,冬期に夜行性を示すことが報告されている。 |
人との関わり: |
参考文献: ・金子之史.2008.「トゲネズミ」.『日本の哺乳類[改訂2版]』(阿部 永,監).pp.132.東海大学出版会. ・久高奈津子・久高將和.2017.「オキナワトゲネズミは夏期に昼行性,冬期に夜行性を示す」.『哺乳類科学』57:235-239. ・服部正策.2000.「マングースの食性」.『マングースとハルジオン』.pp.37.岩波書店. ・服部正策.2017.「第1章 宇検村の陸棲生物ー第2節 宇検村の陸棲脊椎動物」.『宇検村誌 自然・通史編』宇検村誌編纂委員会編.pp.38-53.宇検村教育委員会 |