解説
和名:イボイモリ |
分類群:サンショウウオ目・イモリ科 |
学名:Echinotriton andersoni |
方言名: |
指定状況: ・国内希少野生動植物種 ・鹿児島県指定天然記念物 ・絶滅危惧ⅠB類(EN) |
分布:奄美大島・請島・徳之島・沖縄島・渡嘉敷島 |
特徴: 南西諸島固有種。全長14.0~20.0cm。体色は黒褐色。肋骨が突起のように浮き出ていることや,エラのはった頭部の骨格などが,太古の生物の特徴を残していて,「生きた化石」といわれることもある。肛門のまわり,足の先,尾の下面はオレンジ色であるが,シリケンイモリとは異なり,お腹は黒褐色である。 山地に生息し,森林内,林道,林道脇の側溝などで活動する。雨の日には林道を移動する姿を見かけることが多い。昼夜ともに活動するが,日中は石や落ち葉の下などで休んでいることがほとんどである。 ミミズ,小さな昆虫,カエルの幼生(オタマジャクシ)などを食べる。 2~6月ごろの繁殖期には,近くに水場のある湿度の高い土の上で産卵が行われ,産まれた幼生は自力で水場まで移動する。 徳之島と沖縄島のイボイモリはよく見かけるが,奄美大島の個体は数が少なく,見かける機会は少ない。 |
人との関わり: |
参考文献: ・内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎.2007.「イボイモリ」.『決定版 日本の両生爬虫類』,pp.61-62.株式会社平凡社. ・岡田滋.2016.「イボイモリ」.『改訂・鹿児島県の絶滅の恐れのある野生動植物(動物編)』,pp.65,鹿児島県. |