解説
和名:ヒメアマガエル |
分類群:無尾目・ヒメアマガエル科 |
学名:Mycrohyla okinavensis |
方言名: |
指定状況:なし |
分布:奄美大島以南の南西諸島 ※八重山諸島を除く |
特徴: 南西諸島固有種。全長2.0~3.0cm。日本でもっとも小さなカエルである。頭が小さく,体の幅は広いため,他のカエルよりもずんぐりした体形である。 平地から山地に生息し,人家の庭や海岸周辺,森林内などで活動する。 アリなどの小さな昆虫やダニなどを食べる。 3~7月ごろの繁殖期には,庭に置かれている桶の中や林道沿いの水たまりなど,さまざまな環境で産卵が行われる。 オタマジャクシは半透明で,水底に降りずに中層を遊泳する。 これまで奄美大島以南の南西諸島に分布するのは,ヒメアマガエルとされてきたが,最新の研究の成果で,2020年から八重山諸島に分布する個体群は,新種ヤエヤマヒメアマガエルとなった。 |
人との関わり: |
参考文献: ・内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎.2007.「ヒメアマガエル」.『決定版 日本の両生爬虫類』.pp.160-161.株式会社平凡社. ・松井正文.2016.「ヒメアマガエル」.『ネイチャーウォッチングガイド 日本のカエル 分類と生活史~全種の生態、卵、オタマジャクシ』.pp.236-239.株式会社誠文堂新光社. Masafumi Matsui, Atsushi Tominaga.2020.Distinct species of a Microhyla from the Yaeyama group of the southern Ryukyus, Japan.Current Herpetology 39(2): pp.120-136.The herpetological society of Japan. |