解説

和名:リュウキュウカジカガエル
分類群: 無尾目・アオガエル
学名:Buergeria japonica
方言名:
指定状況:なし
分布:鹿児島県口之島以南の南西諸島
※八重山諸島を除く
特徴:
 南西諸島固有種。全長3.0~4.0cm。オスは黄色みが強く,メスは褐色である。オスよりもメスの方が大きい。
 平地から山地に生息し,森林内だけでなく,集落周辺の林や海岸付近,人家の庭などでも活動する。奄美大島に生息するカエルの中では,最も見かける機会が多い。
 小さな昆虫やクモなどを食べる。
 特に4~9月ごろの繁殖期には,水が流れている林道などに,足の踏み場がないくらい多くの個体が集まり,林道脇の側溝や水たまりに産卵する。産卵場所の周辺には,ガラスヒバァやヒメハブなどのヘビも集まってくる。
 これまで南西諸島に分布するのは,リュウキュウカジカガエルとされてきたが,最新の研究の成果で,2020年から八重山諸島に分布する個体群は,新種ヤエヤマカジカガエルとなった。
人との関わり:
参考文献:
・内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎.2007.「リュウキュウカジカガエル」.『決定版 日本の両生爬虫類』.pp.158-159.株式会社平凡社.
・松井正文.2016.「リュウキュウカジカガエル」.『ネイチャーウォッチングガイド 日本のカエル 分類と生活史~全種の生態、卵、オタマジャクシ』.pp.230-233.株式会社誠文堂新光社.
Masafumi Matsui, Atsushi Tominaga.2020.A new species of Buergeria from the southern Rykuyus and northwestern Taiwan(Amphibia: Rhacophoridae). Current Herpetology 39(2): pp.160-172.The herpetologal society of Japan.
リュウキュウカジカガエル(オス)
リュウキュウカジカガエル(オス)
リュウキュウカジカガエルの抱接
リュウキュウカジカガエルの抱接