解説

和名:アマミアオガエル
分類群: 無尾目・アオガエル
学名:Rhacophorus viridis amamiensis
方言名:
指定状況:なし
分布:奄美大島・徳之島
特徴:
 奄美群島固有種。全長5.0~7.0cm。吸盤が発達している。よく見間違えられるハロウェルアマガエルの鼻先は丸いが,本種の鼻先はとがっている。体色は,鮮やかな緑色,褐色がかった色,黄色みの強い色など,生息環境にあわせて変化する。
 平地から山地に生息し,水田の周辺,森林内の樹上や池などの水がたまった場所などで活動する。繁殖期でない時期は,樹上で活動しているためか,見かける機会は少ない。
 小さな昆虫やクモなどを食べる。
 12~5月ごろの繁殖期には,木の枝先や水たまりの周辺などに白い泡状の卵のかたまりを産む。卵のかたまりは,必ず真下に水場のある場所に産みつけられるため,産まれてきた幼生は,落下した場所の水場で過ごす。
人との関わり:
参考文献:
・内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎.2007.「アマミアオガエル」.『決定版 日本の両生爬虫類』.pp.148.株式会社平凡社.
・松井正文.2016.「アマミアオガエル」.『ネイチャーウォッチングガイド 日本のカエル 分類と生活史~全種の生態、卵、オタマジャクシ』.pp.210-213.株式会社誠文堂新光社.
アマミアオガエル(成体)
アマミアオガエル(成体)
アマミアオガエルの卵塊
アマミアオガエルの卵塊