解説
和名:アマミイシカワガエル |
分類群:無尾目・アカガエル科 |
学名:Odorrana splendida |
方言名: |
指定状況: ・国内希少野生動植物種 ・鹿児島県指定天然記念物 ・絶滅危惧ⅠB類(EN) |
分布:奄美大島 |
特徴: 奄美大島固有種。全長7.0~14.0cm。黄緑色の体色に金色の斑点があり,その色彩がきれいなことから,「日本で一番美しいカエル」といわれている。指の吸盤が発達しており,樹上に登ることもできる。 山地の森林や渓流などに生息し,繁殖期には渓流沿い,それ以外の時期は森林内で見かけることが多い。昼夜ともに活動するが,昼間は渓流沿いの岩の上,樹洞などでじっとしていることがほとんどである。 サワガニ・ムカデ・ミミズ・小さな昆虫などを食べる。 繁殖期にあたる3~6月ごろの渓流の源流域では,複数のオスが石の上などに集まり,カエルとは思えない甲高い鳴き声を発して,メスの訪れを待つ。 かつて,奄美大島と沖縄島に分布するイシカワガエルは同種とされていたが,色彩や幼生の尾の長さのちがいなどから,2011年にアマミイシカワガエルと沖縄島のイシカワガエルは別種となった。奄美大島のごく限られた場所では,通常より大きなサイズの個体群も確認されている。 沖縄島では,黄色の色素が欠乏して,体色が青色のオキナワイシカワガエルがさまざまな場所で確認されており,奄美大島でもこれまでに1例の報告がある。 |
人との関わり: |
参考文献: |