解説
和名:アマミハナサキガエル |
分類群:無尾目・アカガエル科 |
学名:Odorrana amamiensis |
方言名: |
指定状況: |
分布:奄美大島・徳之島 |
特徴: 奄美群島固有種。全長6.0~10.0cm。沖縄島に分布するハナサキガエルよりも一回り大きい。スマートな体型で鼻の先はとがっている。後ろ足が長く,奄美大島のカエルの中では最もジャンプ力があるといわれている。体色は褐色と緑色の2つのタイプがあるが,2色の混ざった個体もしばしばみられる。 山地に生息し,森林内や渓流などで活動する。昼夜ともに活動するが,昼間は森林内の岩のすき間や樹洞などでじっとしていることがほとんどである。雨が降っている日の夜間には,林道に出てくるため,天然記念物や絶滅危惧種に指定されているカエルの中では,もっとも見かけることが多い。 サワガニ,ミミズ,小さな昆虫などを食べる。 10~5月ごろの繁殖期には「ピキッピキッ」と小さな声で鳴き,集団で繁殖することも確認されているが,詳しい繁殖の生態は知られていない。 |
人との関わり: |
参考文献: ・内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎.2007.「アマミハナサキガエル」.『決定版 日本の両生爬虫類』.pp.130-131.株式会社平凡社. ・松井正文.2016.「アマミハナサキガエル」.『ネイチャーウォッチングガイド 日本のカエル 分類と生活史~全種の生態、卵、オタマジャクシ』.pp.156-159.株式会社誠文堂新光社. |